院長のやつづかです。
暑い暑いと報道され続けましたが、お彼岸を過ぎてようやく涼しさを感じるようになりました。
大阪万博も今月に閉会しますが、結局、私は行かずじまいでした。行った人の話を聞くと、やっぱり見てみたかった気もします。55年前の万国博覧会では、小学一年生の私は、幼心ながら大変な感動を覚えたので、今の万博を見てガッカリしてしまうのも怖かったからかもしれませんし、何より人混みが苦手なので、敬遠してしまったのかもしれません。
日本が戦後の廃墟から立ち上がり、人々が希望に溢れていたあの頃、1970年代と比べると、価値観が多様化し、経済も世界から置いてけぼり状態の今の日本では、パビリオンの展示も違って見えることだと思います。でも、今の子供たちには、大阪万博に行って、これからの日本の未来にワクワクしてもらいたいです。
閉塞感漂う今の日本ですが、考えようによっては、将来楽しみな技術開発もあります。宇宙開発をはじめ、核融合炉の開発やAI搭載のロボットなど、医療技術も進むと思います。科学が発達することによって、環境破壊が進む面もあります。けれども、人間が自制心無しに欲望のまま突き進んだことによって引き起こされた公害や温暖化など、これまでの歴史から学んだ教訓として、恐ろしさが身に染みているはずだと思いたいです。
人類の歴史を見ても、朝から晩まで一日中働き詰めても生きていくことのできなかった時代もあることを考えると、着実に人類は自由に生きていける方向に進んできたと言えます。
かつての大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。このテーマはいつの時代になっても突きつけられる課題ですね。